米実業家のジョージ・グラス氏=AFP時事

 トランプ次期米大統領は16日、実業家で元駐ポルトガル大使のジョージ・グラス氏を次期駐日大使に指名した。今回の大統領選でトランプ氏を支えた大口献金者として知られる。トランプ氏はSNSへの投稿で、投資銀行を経営したグラス氏の経験を挙げ「ビジネス感覚を大使として発揮してくれるだろう。彼は常に米国を第一に考えるだろう」と述べた。

 グラス氏はオレゴン大出身で、不動産業を営んだ経験もある。第1次トランプ政権で駐ポルトガル大使を務めた。2016年大統領選では当初、ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事を支持していたが、その後トランプ氏支持に転じた。

 中国に対する強硬姿勢でも知られている。ただ、これまで日本との関わりは明らかになっていない。

 トランプ氏は16日、フロリダ州の邸宅「マール・ア・ラーゴ」で開いた記者会見でグラス氏について問われた際、駐日大使への起用を明言しなかったものの、「非常に尊敬されている。以前にも大使を務め、素晴らしい仕事をした」と評価していた。

 トランプ氏が次期駐日大使にグラス氏を起用すると発表したことについて、林芳正官房長官は17日午前の記者会見で「早期に着任し、日米関係のために尽力をいただくことを期待している。大使を含む次期政権と、日米同盟を新たな高みに引き上げていくことを楽しみにしている」と語った。

共有
Exit mobile version