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2025年6月25日、オランダ・ハーグで開かれた北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議の際、記者会見で話すトランプ米大統領=ロイター

 トランプ米政権が、ロシアに隣接する欧州の国に対して行っている、軍隊の訓練や装備の援助事業を段階的に廃止する方針であり、欧州側にも伝えていることが明らかになった。英紙フィナンシャル・タイムズが4日、報じた。

 ウクライナ支援やロシアとの関係をめぐり、米国と欧州の隔たりが続くなか、援助の廃止は新たな課題となりそうだ。米ホワイトハウス高官は「欧州が自らの防衛に責任を負うべきだというトランプ大統領の一貫した主張に沿い、欧州諸国と調整してきた」と述べた。

 報道によると、8月の最終週に米国防総省が欧州側に伝達した。この事業では、北大西洋条約機構(NATO)にも加盟し、米国の同盟国となっているバルト3国などが支援を受けている。資金は2026年9月末で止まる見通しで、政権は米議会に追加の財政支出を求めていない。

 トランプ氏は、ロシアのウク…

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