北大西洋条約機構(NATO)は17日、ブリュッセルの本部で国防相会合を開き、インド太平洋地域のパートナー国である日本、韓国、豪州、ニュージーランドの4カ国(IP4)の国防相を初めて招待した。NATO加盟国とIP4の国防相は会合で、中ロ間の連携を念頭に、欧州・大西洋とインド太平洋地域を結ぶ安全保障協力を強化する重要性を確認した。
- アジアで武力衝突を防ぐために 問われる日本の外交安全保障
NATOは2022年から3年連続で4カ国を首脳会議に招待。今回初めて国防相会合へと枠組みを広げた背景には、ロシアが中国や北朝鮮と軍事的連携を深めていることがある。10月に就任したNATOのルッテ事務総長は同日の会見で、中国が軍備品などの物資をウクライナ侵攻を続けるロシアに輸出し、北朝鮮やイランもミサイルやドローンを提供してロシアの軍事力を強化していると指摘。「共通の課題にとりくむため、パートナー国と協力しなければならない」と強調した。
NATO国防相会合には、ブ…