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ドイツのフランクフルトにある欧州中央銀行(ECB)の本部=2023年12月14日、寺西和男撮影

 欧州中央銀行(ECB)は11日の理事会で、主要政策金利を5会合連続で据え置くことを決めた。これまでの利上げの効果などでインフレが落ち着いてきたことから、理事会のメンバーからは利下げに前向きな発言が出ており、早ければ6月の次回会合で利下げの是非を判断する見通しだ。

 ECBは2022年7月からインフレを抑えるため主要政策金利を10会合連続で引き上げて4・50%とした後、昨年10月から据え置いている。民間銀行がECBに預ける際の金利(預金金利)も同様に4・0%まで引き上げて1999年のユーロ導入以来、最も高くなっている。

 ECB理事会メンバーからは「夏休み前の利下げの可能性は高まってきている」(ドイツ連邦銀行のナーゲル総裁)、「中心シナリオは6月に最初の利下げが行われることだ」(スペイン銀行のデコス総裁)などと利下げに前向きな発言が続いている。

 利下げが視野に入ってきてい…

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