欧州中央銀行(ECB)本部にあるユーロマーク=2023年12月14日、寺西和男撮影

 欧州中央銀行(ECB)は5日の理事会で、0.25%幅の利下げを決めた。利下げは7会合連続となる。インフレは鈍化しているが、トランプ米政権の関税措置で景気減速の懸念が強まっており、利下げで景気を下支えする必要があると判断したとみられる。

 民間銀行がECBに預金する際の金利を年2.25%から2.0%へ引き下げる。昨年6月の利下げ開始前の4.0%から1年間で半減した。他の政策金利も0.25%幅引き下げる。

 ユーロ圏(20カ国)の5月のインフレ率は前年同月比1.9%と8カ月ぶりに2%を下回った。ECBは、目標とする2%程度が安定的に続く状況に近づいてきたとみている。

 ただ、米国の関税措置の影響…

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