欧州主要国の首脳らは17日、ロシアの侵攻が続くウクライナ情勢について協議する非公式の緊急会合をパリで開いた。トランプ米政権が欧州抜きでロシアとの停戦交渉を進める中、ウクライナへの平和維持部隊の派遣をめぐる各国の立場の違いが浮き彫りになり、欧州は結束を示せなかった。
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マクロン仏大統領が呼びかけた今回の会合には、スターマー英首相、ドイツのショルツ首相、イタリアのメローニ首相、ポーランドのトゥスク首相ら、ウクライナ支援に積極的に関与してきた国の首脳のほか、欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長や北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長らが出席した。議論は3時間を超えた。
ウクライナ情勢では、トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領が12日に電話協議を実施。15日に米国のロシア・ウクライナ担当のケロッグ特使が欧州抜きでロシアとの停戦交渉を進める考えを表明したことなどを受け、欧州の首脳には米国の対応への危機感が急速に広がった。
EU高官によると、この日の…