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イラン南西部アフワズで2025年6月19日、イスラエルの空爆で死亡した人の葬儀に参列する人たち。ウェスト・アジア・ニュース・エージェンシー提供=ロイター

 イスラエルとイランの交戦をめぐって、英独仏3カ国の外相は20日午後、スイスのジュネーブでイランのアラグチ外相と合同で会談する。フランス外務省のルモワーヌ報道官は仏民放のインタビューで、会談の目的について「強固で信頼できる合意を得るために対話を再開する」と述べた。

 イスラエルによるイランへの攻撃から始まった交戦は激しい応酬が続き、米国の軍事介入をめぐる判断が焦点になっている。ルモワーヌ氏は「軍事的解決は長期的な解決策にならない」と断言。「すでに極めて危険な状況にある地域で、制御不能に陥る可能性がある軍事作戦を行う危険を冒すことはできない」と訴えた。

 ロイター通信によると、欧州側は米国とも調整して会談の準備を進めてきた。英独仏3カ国はイラン側に民生目的に限った核開発を確約させることで、米国とイスラエルにも事態の悪化を防ぐための取り組みを促す狙いがあるとみられる。ジュネーブの国連欧州本部によると、アラグチ氏は20日午後、国連人権理事会で演説する。

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