うたをよむ 廣野翔一
歌壇俳壇面のコラム「うたをよむ」。今回は歌人の廣野翔一さんが、3月下旬に行われた俳人と歌人の草野球対決を取り上げ、「歌もまた白球を追いかけることができる」と伝えます。
俳句と短歌の流れを辿(たど)ると正岡子規に出会う。その子規は野球を愛し、日本での野球の歴史を辿ると出会う存在だ。その三つの歴史が交わる時が来た。
年度が変わる3月下旬に俳人と歌人の草野球対決を見てきた。俳人は詠売巨大軍、歌人は文明レッドライツというチームを組み、グラウンドの上で対峙(たいじ)した。始球式に「ホトトギス」主宰の稲畑廣太郎氏を迎えた一戦は、12対10で詠売巨大軍が制した。試合後に俳句雑誌「翻車魚」のウェブサイトにて選手たちの俳句・短歌がそれぞれ掲示された。
きっとまた発明できる ぼて…