〈日曜日のブローチ 01〉junaida

 本日4月6日付の紙面から1年間、歌壇俳壇面の挿絵は画家のjunaida(ジュナイダ)さんが担当します。1978年生まれ。2015年に「HOME」でボローニャ国際絵本原画展に入選しました。18年の「Michi」以降、「の」「怪物園」「街どろぼう」「EDNE(エドネ)」「世界」など立て続けに絵本を出版し、「怪物園」はIBBY(国際児童図書評議会)ピーターパン賞など受賞。「の」は昨年11月に切手にもなりました。

 今回、歌壇俳壇面の挿絵を手がけることを決めたのは、「俳句や短歌と自分の絵という組み合わせに興味があったから」というjunaidaさん。「祖父は多摩のお百姓さんで俳句も詠んでいて、私家版の句集も残してくれたので今もたまに開くことがあります。自分が絵本作りの中で、短さ、奥行き、彩り、といったことを意識するのは、何か俳句に通じるものがあるのかもしれません」

 年間を通したタイトル〈日曜日のブローチ〉には、こんな思いが込められています。「週ごとの連載ということで、この挿絵が読者のみなさんの一週間を彩るお守りのような存在になれたら素敵だなと考えました。空想のブローチではありますが、日曜日ごとに出会う週替わりのブローチを、こっそり心のどこかに付けて過ごしてもらえたらうれしいです」

 東京を皮切りに22年に始まった大規模個展「IMAGINARIUM」は全国を巡回中。今月19日から6月22日まで新潟県立万代島美術館(新潟市)で、7月5日から8月末までひろしま美術館(広島市)で開かれます。(歌壇担当 佐々波幸子)

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