上條恒彦さん=2012年撮影

 歌手で俳優の上條恒彦(かみじょう・つねひこ)さんが7月22日、老衰で死去した。85歳だった。葬儀は親族で営んだ。

 長野県出身。小室等さんらのグループ「六文銭」と歌った「出発(たびだち)の歌」がヒット。72年にNHK紅白歌合戦に初出場した。テレビドラマの主題歌「だれかが風の中で」も人気になった。

 俳優や声優としても活躍。テレビドラマ「3年B組金八先生」や、「ラ・マンチャの男」「マイ・フェア・レディ」などのミュージカルへの出演でも知られる。

 上條さんはミュージカル「ラ・マンチャの男」に900回以上にわたり、牢名主・宿屋の主人役で出演した。主演の松本白鸚さんは「残念です。長い間、ラ・マンチャの牢名主の上條さんとは一緒に戦ってきました。舞台を離れても、いつも優しく励ましてくれました。さみしいです」とのコメントを発表した。

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