(26日、第97回選抜高校野球大会準々決勝 浦和実12―4聖光学院)
(26日、第97回選抜高校野球大会 浦和実12―4聖光学院)
浦和実の辻川正彦監督が口癖にしてきた「執念」のたまものか。
六回の3点本塁打で追いついた聖光学院に流れが行きかけていた。ただ、浦和実の工藤蓮は明かす。「全然ベンチの雰囲気は落ち込んでいなかった」
タイブレークの十回無死一、二塁。先頭で絶妙なバントを三塁前に転がし、一塁にヘッドスライディング。内野安打をもぎ取った。すると橋口拓真、深谷知希、佐々木悠里の適時打など打者10人の猛攻で8得点。聖光学院を上回る押せ押せムードで突き放した。
ここまで何度も集中打を発揮してきた。佐々木は「自分たちは挑戦者。強豪をこうやって食っていく」と胸を張る。深谷は「技術だったら絶対勝てない。だから執念です」。初出場校の4強入りは11年ぶり。「浦実旋風」が止まる気配がない。
▼タイブレーク最多得点 浦和実がタイブレークの延長十回に記録した8得点は、2018年に導入されて以来、春夏通じて史上最多。
- 浦和実が継投で粘り勝ち、4強へ 聖光学院は八回の好機生かせず