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正倉院に伝わる「虹龍」のミイラ=「正倉院紀要」第47号から
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 世界遺産・正倉院(奈良市)に伝わる動物の角や骨で作られた宝物、薬の原料として保管されてきた化石などを、動物学者らが詳しく観察し、種類を突き止めた。「虹龍(こうりゅう)」と呼ばれる動物のミイラも正体が確定。一方、象牙やトナカイの角とされていたものは、別の動物の一部とわかった。

 宮内庁正倉院事務所(同市)が23日、国立科学博物館や東京大学総合研究博物館などの動物学者、考古学者らによる鑑定結果を発表した。

 「虹龍」は、頭から尾の一部までの長さが40センチほどの哺乳類とみられるミイラだ。1950年代の調査で、外見で観察できる歯の形からイタチ科のテンと鑑定されていた。ほかにも、数種類のミイラの断片が虹龍の一部として伝わっている。

X線写真で観察すると

 虹龍のミイラはいつから正倉院にあったのか。

 奈良時代の文献には虹龍は登…

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