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神村学園―中京大中京 六回表神村学園1死二塁、上川床の適時打で走者正林が生還。中京大中京の捕手杉浦=有元愛美子撮影
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 (15日、第106回全国高校野球選手権大会2回戦 神村学園4ー3中京大中京)

 「主軸」が厳しくマークされるのは織り込み済みだ。2年生だった昨年から4番に座る正林は1回戦に続きノーヒット。それでも、打線をつなげた神村学園が2試合連続の逆転勝ちで3回戦に駒を進めた。

 0―2の六回だ。先頭の正林が四球で出塁した。次打者は三振に倒れたが、盗塁を決めて1死二塁。「流れをもってきたかった」という上川床が中前に運び、正林が生還した。

 続く木下夢は直球をしぶとく左翼への二塁打に。1死二、三塁と好機を広げて、藤田の二ゴロの間に同点。なおも2死三塁から、今村が中前適時打を放ち、逆転に成功した。

 鹿児島大会のチーム打率は4割3厘。だが、5試合で記録した計58安打のうち、実に50本が単打。普段から「つなぐ意識」を徹底している。

 試合前、小田監督は言った。「正林はマークされ、そう簡単には打てないでしょう。だから前後の打者がどれだけ打線としてつながりを持ってやってくれるか」。そんな言葉通りに選手たちが躍動した。(鷹見正之)

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