インタビューに応じるスーダンのジブリル・イブラヒム財務・経済計画相=2024年7月12日午後0時12分、東京都目黒区、鈴木峻撮影

 スーダンのジブリル・イブラヒム財務・経済計画相が12日、東京都内で朝日新聞のインタビューに応じた。国軍と準軍事組織「即応支援部隊」(RSF)との武力衝突が続くが、停戦は見通せず、深刻な人道危機に陥っているとの認識を示した。

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 スーダンでは昨年4月以降、断続的に武力衝突が続き、約1200万人が国内外に避難を余儀なくされている。イブラヒム氏によると、家を失った人々は友人や親族宅に身を寄せるなどし、1家族が3~4家族を受け入れる例もあるという。「食料も住居も医薬品も清潔な水も足りない」と危機感を示した。

 衝突により、首都ハルツームの医療や公共施設などの半分以上が被害を受け、従来の機能が失われているという。医師や教員資格を持つ人々の多くが欧米や湾岸諸国へ逃れ、国内の担い手不足が深刻だと指摘。現地通貨スーダン・ポンドが下落し、「国内に人材を引き留めることが難しくなっている」と訴えた。

 その上で停戦後には、インフ…

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