Smiley face
写真・図版
豊前市長選で初当選した西元健氏の事務所で報道陣の取材に応じる武田良太氏=2025年3月23日午後11時32分、福岡県豊前市赤熊、田中久稔撮影
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 福岡県豊前市長選が23日投開票され、武田良太・元総務相(56)の元秘書で無所属新顔の西元健氏(45)=自民、公明、立憲推薦=が、初当選を決めた。「反・武田」の急先鋒(きゅうせんぽう)として知られた無所属現職の後藤元秀氏(74)の4選を阻んだ。

 市長選では、西元氏7841票、後藤氏5034票となった。

 「西元健君、立派な成績で勝たせていただいた」。23日夜、西元氏の事務所で、武田氏は満面の笑みを見せた。「停滞、衰退に陥った豊前市をよみがえらせる」などと語ると、会場は割れんばかりの拍手で沸いた。「先生、ありがとう」の声が飛ぶと、手を上げて応えた。

  • 復権期す武田良太氏、維新村上氏と火花再び 「反武田」市長に対抗馬

 2003年衆院選での初当選以来、7期連続で無敗だった武田氏。だが昨秋、衆院選の福岡11区で、派閥の裏金問題もあり、維新新顔の村上智信衆院議員(55)に約2200票差で敗れた。党の処分で比例重複立候補をしておらず、21年ぶりに議員バッジを失った。

 あいさつ後、報道陣から次期衆院選への影響を問われると、「それはそれ、これはこれ」と述べるにとどめた。

 同日投開票された県議補選(築上郡・豊前市選挙区、被選挙数1)でも、武田氏が擁立に関わった自民新顔の戸成祥平氏(40)が初当選した。

 県議補選は、戸成氏1万2420票▽無所属新顔の尾沢満治氏(62)6836票▽無所属新顔の亀野尾美紀氏(44)4575票だった。

 補選では、政治経験も知名度もない戸成氏の陣営を武田氏の後援会「良翔会」が中心となって支え、武田事務所の秘書が裏方を務めた。市長選では、武田氏本人が選挙中に前面に出ることはなかったが、「政治とカネの問題を言われたり、自民色がついたりしないように」(関係者)との配慮だったという。

 「議席奪還へのターニングポ…

共有