金利のない時代に生まれ育った世代に、「金利のある世界」はどう見えるのでしょうか。アイドルグループAKB48の元メンバーで、ファイナンシャルプランナー（AFP）の資格をもつ武藤十夢さんは、「ものの見方が変わるかもしれない」と考えます。「金利」やインフレにどう向き合うかを聞きました。
むとう・とむ 2011～23年、AKB48のメンバーとして活動。成城大学大学院経済学研究科修士課程修了。気象予報士の資格も持つ。
投資を始めたきっかけは、2016年からマネー雑誌で、AKB48のメンバーが実際に投資をしてみるという企画に参加させていただいたことです。もっとお金についての知識を得たいと思うようになり、21年にファイナンシャル・プランニング技能士2級の資格を取りました。
私は1994年生まれで、自分の人生が「失われた30年」にすっぽり入っているんです。アイドルという特殊な仕事をしていたので、会社員の人とは感覚が違うかもしれませんが、AKBの次のキャリアを考えた時、不安はやっぱりありました。ずっとデフレだったし、先々、収入が増える見通しもない。若いうちに投資に触れることができたのは、すごく貴重な経験だったと思うんです。
「金利のある世界」になって…
