浦上天主堂に今月、米国のカトリック信者らの支援で復元された鐘が届きました。1945年8月9日の長崎原爆で失われていたものです。爆心地から約500メートルの近い距離にあった教会は原爆で倒壊し、多くのカトリック信徒らが犠牲になりました。
キリスト教は16世紀に伝来しましたが、17世紀には江戸幕府に禁止されました。長崎には弾圧や迫害をうけても、ひそ密かに信仰を継承し、約250年も守り抜いてきた「潜伏キリシタン」の歴史があります。大規模な弾圧「浦上四番崩れ」のあと、キリスト教が解禁され、苦難を乗り越えて信徒たちが建てたのが浦上天主堂でした。
- 【アリさんからコスズさんへ】長崎のカトリックへの原爆投下をどう考えるのか
アリは、2015年にフルブライト奨学生として来日し、ナショナル・ジオグラフィックで「長崎の隠れたキリスト教徒は迫害と原爆を生き延びる」と、長崎とキリスト教との深いかかわりを記事に書いていますね。
祖父は06年秋、原爆で破壊…