廃棄や所在不明などが新たに判明した公文書のリスト。これらは歴史公文書やその可能性がある県の公文書だった=2025年6月19日、寺田実穂子撮影

 永久保存されるべき「歴史公文書」やその可能性がある県の公文書が誤廃棄や所在不明などになっていた問題で、2022~23年度に保存期間が満了する公文書のうち、新たに53冊が誤廃棄もしくは所在不明(一部廃棄・不明を含む)の状態になっていたことが、県への情報公開請求や取材でわかった。県は今後、53冊の所在や実態を調査するとしている。また、一連の問題を受けて庁内で検討組織を立ち上げ、公文書管理の現状や課題を整理した上で、条例化を含めた仕組み作りの検討を進めるとしている。

 この問題は、県への情報公開請求や取材をもとに朝日新聞が昨年6月、保存期間が18~22年度に満了する公文書のうち少なくとも139冊が誤廃棄または所在不明(一部不明を含む)になっていたことを報じて明らかになった。

廃棄・不明の53冊、基本計画や新型コロナ対策なども

 今回新たに誤廃棄や所在不明…

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