19日のヘリの墜落事故で死亡が確認されたイランのライシ大統領は、保守強硬派として知られ、ハメネイ最高指導者の後継者の有力候補だった。最高指導者の権力が絶対視されるイランでは、大統領の死で直ちに体制に揺らぎが生じるとは考えにくいが、指導部内での後継争いが激しくなれば、体制に動揺が起きる可能性もある。
昨年8月、記者はテヘラン市内で会見したライシ師に質問する機会があった。米国の経済制裁によって日本で凍結されているイランの資産について対応を尋ねると、ライシ師はこう切り出した。
「友好国が手を差し伸べてく…