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長良川鉄道の写真を飾る広中那由多さん=2025年6月17日、岐阜県郡上市白鳥町向小駄良、荻野好弘撮影
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 長良川鉄道(美濃太田―北濃、72・1キロ)を撮っている中学生の写真が19~24日、岐阜県郡上市白鳥町のラーメン店に展示される。赤字経営のため一部区間の廃線案も浮上するなか、「ナガテツのある美しい風景」を見てもらいたいという。

 展示するのは、鉄道ファンで写真撮影が趣味という中学3年の広中那由多さん(14)。放課後や休日に沿線に出掛けては一眼レフカメラを向けている。

 小学6年の時も父親の健太さん(43)が営む「麺屋そわか」に、長良川鉄道の写真を飾った。

 今回はこの2年間で撮った500コマ以上の中から、木々の間や神社の近くを走る列車、雪を吹き上げる除雪車両など主に白鳥町内で撮った6点を選んだ。車両より風景に焦点をあてたものを多くした。

 「きれいな景色からナガテツが無くなっていいのか、という気持ちで選びました」と広中さん。写真の説明には2次元コードをつけ、撮影場所が分かるようにした。

 28日に郡上市八幡町で長良川鉄道をめぐる市民集会を開くグループ「どうするナガテツ市民会議」のメンバーも展示準備を手伝い、観賞を呼びかけている。

 営業時間(平日は昼のみ、土日は夜も)の前後なら、食事無しでも観賞できる。

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