刑法犯認知件数の推移

 今年上半期(1~6月)に警察が認知した刑法犯は36万5963件(暫定値)で、昨年同期より4・6%増えた。同期間としては3年連続の増加で、コロナ禍前の2019年の水準に戻った。警察庁が発表した。

  • 「お母さん、生きてるの?」 インスタに投稿した夢と消えない苦しみ

 刑法犯全体の7割近くを占める窃盗犯は24万3529件で、昨年同期より2・9%増えた。全体の増加分の4割以上にあたる。なかでも自動車盗が29・2%増、オートバイ盗が30・1%増と増加が目立った。

 詐欺は19・4%増の3万2413件で、全体の増加分の3割超を占めた。特殊詐欺やSNS型投資・ロマンス詐欺の増加が主な要因という。

 警察庁が重要犯罪と位置づける犯罪は3・6%増の7031件。罪種でみると、殺人5・2%増、強盗9・6%増、不同意性交等7・2%増、不同意わいせつ1・6%増などだった。

 年間の刑法犯認知件数は02年の約285万件をピークに減少を続けたあと、コロナ禍の収束に伴って22年に20年ぶりに増加に転じ、24年まで3年連続で増加している。

共有
Exit mobile version