母のおなかにいるときに被爆した松浦秀人さん=2024年11月16日午後3時56分、松山市、花房吾早子撮影

 10日のノーベル平和賞授賞式には、「最も若い」と言われる被爆者も参加する。母親が被爆した時におなかの中にいた胎内被爆者だ。核兵器の非人道性を象徴する被害者は、オスロで「若者にこそ伝えたい」と意気込む。

 松山市に住む松浦秀人さん(79)の母は、爆心から約3キロの広島市西区で被爆した。妊娠7カ月。おなかのなかに松浦さんがいた。

 物心がつくころから、母は被爆者だと聞いていた。「極端な表現をすると、母が若いころに交通事故に遭ったみたいに受け取っていた」

 香川大に入学し、学内で原水…

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