Smiley face
写真・図版
イラストが描かれた駅名標を撮影する人たち=2025年8月4日午前10時7分、香川県三豊市三野町、福家司撮影
  • 写真・図版

 日本一営業日が短いJR駅として知られる臨時駅、津島ノ宮駅(香川県三豊市三野町)が4日、今年の営業を始めた。津嶋神社の夏季例大祭に合わせて、毎年2日間だけ開設される。5日までに普通列車計55本が停車する。

 津嶋神社は瀬戸内海に浮かぶ小島に本殿があり、駅近くの海岸からこの時期だけの橋を渡って参拝する。子どもの守り神とされ、朝から多くの親子連れが同駅を利用した。

 ホームは急カーブし、停車した電車との間に大きな段差やすき間が生じるため、近隣の駅やJR四国本社から約30人の職員がドアの前に立って乗客の乗り降りを支援した。

 訪れた人は記念駅名標の前で記念撮影をしたり、記念入場券を求めたりしていた。家族3人で丸亀市から訪れた飯山南小6年、松永惇宏さんは「8000系の特急電車が通過するとき、振り子機構が利いてかっこいいと感じた。記念入場券も買えました」と笑顔だった。

 停車する列車は昨年よりやや減るが、混雑緩和のため全列車を2両編成以上とした。同駅を管理する佐野浩二・多度津駅長は「猛暑の中での勤務だけに、スポットクーラーの導入など職員の暑さ対策を強化した」と話していた。

共有