「民主主義」について楽しく学び、考えることを目指した「民主主義博物館」が東京都大田区にオープンした。政治や社会的な活動について身近に感じてもらえるような展示の工夫がされており、選挙に関連したイベントも開催され、対話の場となっている。
会場に入ってすぐ目をひくのが、壁一面を覆い尽くす56枚の黄色い単語カードだ。「民主主義とは?」「人権とは?」「政治家って普段何してるの?」……。政治にまつわる言葉が書かれ、裏面に様々な文献をもとにした説明書きがある。
12日には、立教大の学生ら10人が見学に訪れた。学生が2人1組のペアになって、気になるカードを選び、読みながらディスカッションしていた。ある2人組は、「政治的有効性感覚とは?」と書かれたカードを選んだ。「『自分が参加することによって社会を変えられると思うか』という主観的な感覚」と説明書きがあり、学校での様々なルールが話題に上がった。一人の学生は「なんでこんなルールがあるのと思うこともあったけれど、ルールを変えようとすることより、守ることが重視されているような気がする」と話した。
3年の菊地優里さん(22)…