日本民間放送連盟(民放連)は25日、次期会長としてテレビ朝日の早河洋会長(81)を内定したと発表した。5月22日にも臨時総会と理事会を開き、正式に決める。
フジテレビの一連の問題を受けて、遠藤龍之介氏=フジテレビ前副会長=は民放連会長職を今月2日に辞任していた。早河氏は遠藤氏の本来の任期となる2026年6月まで務める。
早河氏は1967年に日本教育テレビ(現テレビ朝日)に入社し、報道記者などを経験した。85年、同社の看板番組「ニュースステーション」(現報道ステーション)の立ち上げにプロデューサーとして携わる。報道局長などを経て09年に同社の生え抜きとして初めて社長に就き、14年から同社会長を務める。
元タレントの中居正広氏によるフジ元女性社員への性加害問題で、フジの第三者委員会はハラスメントが起きやすい業界全体の問題も指摘した。不信の目が向けられる難局に、長く番組制作に携わってきた知見と政財界とのパイプを持つ早河氏が業界団体トップに適任という見方があった。