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警視庁本部

 都内の住宅から現金や貴金属など計約1700万円相当を盗んだとして、警視庁は、いずれも自称チリ国籍で住所・職業不詳の男2人を住居侵入と窃盗の疑いで逮捕し、16日発表した。手口などから、2人が9月に東京、静岡、埼玉、長野の1都3県で起きた11件の空き巣事件(被害総額約2500万円以上)に関与したとみて調べている。

 捜査3課によると、逮捕されたのは、いずれも自称のカラスコ・メデル・ビクトル・アブラアム(57)とオソリオ・グティエレス・ルデリッチ・アンドレス(39)の両容疑者。2人は短期滞在の在留資格で8月に入国し、民泊を転々としていたという。

 逮捕容疑は、3日午前10時半ごろ、大田区の男性宅(78)に忍び込み、現金535万円や外国紙幣のほか、指輪など貴金属31点を盗んだというもの。カラスコ・メデル容疑者は容疑を否認し、オソリオ・グティエレス容疑者は「何も言いたくない」と供述しているという。当時、被害男性は不在だった。家族が帰宅して110番通報し、発覚したという。

 同課によると、防犯カメラの映像などから不審な車両を割り出し、2人を特定した。(増山祐史)

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