有明海に生息するムツゴロウが「求愛ジャンプ」の季節を迎えている。
佐賀県小城市芦刈町の六角川河口では、引き潮で現れた干潟で、繁殖期を迎えた雄のムツゴロウが、口を大きく開いて威嚇をしたり、雌にアピールするジャンプを繰り返したりしていた。
ムツゴロウは、有明海や八代海の干潟に生息するハゼ科の魚で、体長15~20センチの水陸両生魚。市商工観光課によると、7月ごろまで「求愛ジャンプ」が見られるという。
国際自然保護連合(IUCN、本部スイス)は今年3月、絶滅の恐れがある野生生物をまとめたレッドリストの最新版を公表し、ムツゴロウが初めて掲載された。絶滅危惧種として3番目に深刻な「危急(VU)」と評価されている。