岡山県立岡山工業高校(岡山市北区)で23日、小学生対象のものづくり体験教室が開かれた。近くの小学校の児童約60人が高校生に教えてもらいながら、ものづくりの楽しさを学んだ。
土木科の生徒が企画したのは「水をきれいにする装置をつくろう」。底を切ったペットボトルの口を脱脂綿でふさぎ、小石や砂利、活性炭を順に詰めて、濾過(ろか)装置を製作。セメントを溶かした濁り水を注ぐと、透明な水がしたたり落ち、子どもたちは「めっちゃきれい」と歓声をあげた。
企画した土木科3年の増田セナさんによると、コンクリート関連の実習で、セメント混じりの水を下水に流せず、処置に困ったことから発案したという。「ペットボトル以外の材料はそのまま土に埋めても大丈夫なものばかり。SDGsについても考えてもらえれば」と話した。
他にも、建築科は木材を使った小物の工作、化学工学科はレジンを使ったアクセサリーづくり、デザイン科はオリジナルのうちわづくりなどを企画し、子どもたちに手ほどきしていた。(大野宏)