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環境省の前田光哉審議官(左)に意見を伝える水俣病患者らの団体の代表者たち=2024年5月16日午後0時40分、熊本県水俣市、杉浦奈実撮影
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 水俣病患者らの団体と伊藤信太郎環境相との懇談の場で、被害を訴える団体側のマイクの音が発言途中で切られた問題で、環境省の前田光哉審議官が16日、熊本県水俣市で団体側と面会した。

 再設定する懇談のやり方の調整を目的とした同省側に対し、「水俣病の被害から目をそらしてきたことが今回の問題の本質」とする団体側から、水俣病問題の抜本的な解決に向けた取り組みを求める声が相次いだ。

 懇談の日程や手法は今後さらに調整する。

 16日正午から面会したのは、5月1日の懇談に出席した8団体のうち6団体が加盟する水俣病被害者・支援者連絡会。前田審議官に対し、連絡会の山下善寛代表代行が「水俣病のどのような課題に、どのような体制で取り組むのか具体的計画について回答を」などの3項目からなる要請書を手渡した。

 今回の問題を受けて同省は14日、「水俣病問題への対応力を高める」として、大臣ら政務三役を顧問にして、幹事に事務次官らを配した「タスクフォース」の設置を発表。

 16日の面会で前田審議官は、その位置づけについて、「再設定する懇談をどのように運営するかを整えるのが第一の使命」と説明した。

 これに対して団体側からは…

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