高松市の中心部から車で約20分。田畑に囲まれた住宅街の中に、全国各地にファンがいる文具店がある。元々郵便局だった建物の戸をくぐると、色とりどりのインク瓶や万年筆が目に飛び込む。
店の名前は「万年筆と文具のお店 helico(ヘリコ)」。人気の理由は、代表の諏訪匠さん(40)が手作りするアクリル樹脂を使った万年筆にある。
水晶のような透明感と鮮やかな色みを両立したデザイン。キャップを閉めた時の長さは約10センチ。「手のひらサイズ」なことも相まって、とりわけ女性からの人気が高い。
「勤め人は無理」から出発
諏訪さんは、元々は木工職人…