高知県

 高知市立長浜小学校で昨年7月、4年生の男児が水泳授業中におぼれて死亡した事故を受け、同校は5月30日夜、今季の水泳授業に向けた保護者説明会を開いた。同校は保護者から8割を超える参加同意が得られれば再開する方針とした。

 説明会は非公開。教頭が閉会後、取材に応じた。全児童248人のうち、32家庭40人の保護者が出席したという。

 保護者には、同校が今季の授業に向けてまとめた安全管理指針や授業計画の内容などを説明。大プールの水深は市教育委員会が4月に作った目安「全児童の両肩が水面から出るライン」をもとに昨季より40センチ浅い80センチ、監視する教員は事故時より1人多い4人にすることなどを示した。質疑で保護者から再開を不安視する声が出たという。

 同校は6月17日に水泳を再開する予定。それまでに保護者に参加同意の確認を終えるという。

 同市の水泳授業は事故後、市立の小中学・高校と義務教育学校、特別支援学校の全60校が全面中止。今季については市教委が再開の考えを打ち出し、準備を進めている。

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