二輪大手のカワサキモータースがつくった、水素を燃料としたバイクが公開の場で走りを披露した。量産メーカー製では世界初となる。水素もガソリンも、エンジンの基本的な仕組みは同じだが、水素の場合は燃焼時に二酸化炭素を排出しない利点がある。しかし、実用化に向けたハードルはまだ高い。
7月20日、鈴鹿サーキット(三重県)で開かれたオートバイレース大会「鈴鹿8時間耐久ロードレース」。レースの合間のイベントで、カワサキの最新機種「Ninja H2 SX」の座席後部に水素が入ったタンクを積んだ特別車両がサーキットに現れた。スタンド席の視線を集めつつ、2分半でサーキットを1周した。
水素はガソリンよりも9倍のスピードで燃焼し、空気に対して少量でも燃える性質がある。そのため加速時の反応がよいなどの特性がある。
自動車で進む電動化はバイク…