【将棋名人戦中継】藤井聡太名人ー永瀬拓矢九段 対局再開、激闘をライブで【第83期将棋名人戦第2局2日目】(ライブ中継終了後、アーカイブはユーチューブ「囲碁将棋TV」の有料会員限定になります)
さあ、勝利への着陸を成功させるのは――。藤井聡太名人(22)=竜王・王位・王座・棋王・王将・棋聖と合わせ七冠=に永瀬拓矢九段(32)が挑戦している第83期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第2局の対局2日目が30日、東京都大田区の羽田空港第1ターミナルで前日から指し継がれる。
- 棋譜再生はこちら(有料会員限定) 名人戦七番勝負第2局
- 【1日目詳報】千日手か、決断迫られる藤井聡太名人 永瀬拓矢九段が封じ手
研究パートナーでもある両者のタイトル戦。藤井名人は3連覇を、初挑戦の永瀬九段は初の名人位を懸ける。開幕局を制した名人は一気の連勝を、挑戦者は1勝1敗のタイを目指す戦いだ。
藤井名人の先手で始まった戦いは、永瀬九段が準備した待機策によって膠着(こうちゃく)した展開に。1日目午後から千日手含みの変化が続いた。
対局は封じ手開封後、30日午前9時に再開される。正午に昼食休憩、午後5時の夕休憩を経て決着へと向かう見込みだ。立会人は中村修九段(62)、朝日新聞副立会人兼解説者は阿久津主税八段(42)、大盤解説は佐藤天彦九段(37)、聞き手は武富礼衣女流初段(25)、記録係は入馬尚輝三段と吉田響太三段が務める。
第2局2日目の模様をタイムラインで徹底詳報する。
12:00
昼食休憩
永瀬九段が76手目を考慮中に正午になり、1時間の昼食休憩に入った。
2日目のランチは、藤井名人が五目焼きそばとミニチャーハンのセット、ジャスミン茶(アイス)。
永瀬九段は1日目と同じく、「握り寿司盛り合わせ『司』+おこのみ3貫(温小うどん付き)」にフルーツ盛り合わせ、ウーロン茶(アイス)だ。
10:00
「仕方なかったのか、成算あったのか」 解説の阿久津八段
副立会人兼解説者の阿久津八段がYouTube「囲碁将棋TV」に出演。封じ手予想を外した「謝罪」から始まり、かろやかに現局面を解説した。
まず永瀬九段の封じ手について「ずっとここまで手待ちしていたんですよ。△8五歩というのは、急に後手から動いていく(手な)ので……。昨日『やることないんで』といっちゃったんで、(解説者として)クビですね」。
そして、永瀬九段の思考に思いを寄せた。「このままだと打開されると思って仕方なく動いたのか、この作戦をするにあたって、仕掛けて戦えるという成算があったのか。この局面さえも事前の準備があるのだとしたら、恐ろしいですね」
藤井名人は自分から仕掛ける手を考えていたのでは、と阿久津八段。千日手はなくなり、まだまだ難所が待っているという。
記録係の2人、前期に引き続き担当
本局の記録係は、入馬尚輝三段(24)と吉田響太三段(23)。2人とも所司和晴七段(63)門下で、前期名人戦でも記録係を担ってくれた。
入馬三段は、北海道紋別市で指された前期の最終第5局を担当。本局の1日目の対局室内の様子を「飛行機の(離着陸する)音は聞こえてくるんですが、永瀬挑戦者もおっしゃったように、心地よいです」と話してくれた。
吉田三段は、羽田空港で指された前期第3局を担当。本局1日目の様子を「前期も(羽田空港での名人戦対局では)藤井名人が先手でしたね。本局は、永瀬挑戦者があまり無い作戦を採用しました。藤井名人の方が時間を使う感じになっていると思います。永瀬挑戦者は『まず(残り)時間の差をつけよう』と考えておられるのかもしれません」などと話してくれた。
10:00
午前のおやつ
2日目午前中のおやつが提供された。
藤井名人は「ガトーショコラ…