備蓄米を食べる江藤拓農水相=2025年4月24日午後2時41分、東京・霞が関

 備蓄米の3回目の入札が行われている中、江藤拓農林水産相は24日、報道陣の前で備蓄米を試食した。今後、徐々に流通量が増えていく備蓄米の品質をアピールする狙いがあるとみられる。

 この日、試食したのはすでに放出した2024年、23年産に加え、今後の放出が予想される22年産の備蓄米で、いずれも茨城産の「にじのきらめき」だった。江藤氏はラップに包まれた一口大の白米を食べ比べ、「どれもうまい。違いが分からない」と評価した。

 本来、備蓄米は大凶作などに備えるための制度で、今回は流通の目詰まりを理由として初めて放出された。江藤氏はそうして点も踏まえ、「どんどん出すことが正しいことではない。苦渋の判断で出したことは分かっていただきたい」と話した。

 農水省は3月から備蓄米計21万トンを放出。しかし、スーパーなどでのコメの価格は下がらず、今月23日から3回目の入札が始まり、端境期の7月まで継続的な放出が予定されている。

共有
Exit mobile version