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 「改めて能登の方に感謝を伝えたい」――。7年前に芸能界を引退した江角マキコさんが朝日新聞のインタビューに応じた。石川県輪島市を主な舞台にした主演映画「幻の光」が、能登半島地震の被災地を支援するためにリバイバル公開されるのを機に、「自らも力になりたい」と考えたという。ロケ撮影から30年。江角さんが今抱く能登への思いを語った。

写真・図版
「幻の光」の江角マキコさん

 今年1月1日、江角さんは韓国のソウルで能登半島地震の報に接した。「真っ先に映画でお世話になった方のことを思いました」と話す。

 合津直枝プロデューサーが「幻の光」の再上映を準備しているのを知り、協力を申し出た。「引退している身なので、決断には時間がかかってしまいました」

 「幻の光」は是枝裕和監督の劇場映画デビュー作。宮本輝の小説を原作に、夫を亡くして喪失感を抱く女性が能登の男性と再婚し、徐々に再生していく姿を描く。1995年のベネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品され、撮影賞に当たる「金のオゼッラ賞」を受けた。

 この映画はファッションモデ…

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