老朽化前の池から飛び出す「河童のガジロウ」の2号機=2023年10月16日、兵庫県福崎町西田原、雨宮徹撮影

 兵庫県福崎町西田原の辻川山公園の池から飛び出す「河童(かっぱ)のガジロウ」が老朽化している。町は新しい体を制作して、これからも元気よく活動してもらおうと、9月末まで寄付金を募っている。目標額は170万円。寄付者には返礼品がおくられる。

 町地域振興課によると、ガジロウは2014年2月から公園の池で毎日15分おきに飛び出すようになった。「初号機」が池に投入されてから、色合いなどの仕様を変える必要が出てきたため、同年9月から「2号機」が併用されてきた。

 初号機は23年に引退。以後、2号機は「休みなく働き続けてきた」(町担当者)ため、昨夏ごろから皮膚の表面がはがれ落ちたり、ひびが入ったり、ところどころ「皮下組織」が見えるようになるなど老朽化が目立ってきたという。

 町は、寄付金が集まれば今年10月ごろから「3号機」の制作に着手するという。完成は12月下旬ごろを予定している。

 寄付は、ふるさと納税制度を活用したガバメントクラウドファンディング(GCF)を利用し、9月30日まで募っている。返礼品にはガジロウ関連のグッズや地場産品のほか、2千円を寄付すると限定品としてガジロウ直筆のお礼のはがきを選ぶことができる。インターネットで「GCF ガジロウ」と検索すると、詳細を見ることができる。

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