第72回春季東海地区高校野球三重県大会(県高校野球連盟主催)は29日、津球場で準決勝があり、三重と津田学園が決勝進出と東海大会出場を決めた。決勝は5月2日午後0時半から、3位決定戦は同日午前10時から、いずれも津球場で予定されている。東海大会は24日に県内で始まり、三重は11年ぶり、津田学園は2年連続の出場となる。
気を吐く5安打
(29日、第72回春季東海地区高校野球三重県大会準決勝 三重11―6海星)
三重の左打者・早川蓮太郎選手(3年)が、5安打3得点の活躍で気を吐いた。一回は一塁走者を三塁に進める二塁打で先制点に貢献し、三回には先頭打者で三塁打を放ち、後続の犠飛で2点目の本塁を踏んだ。5安打は公式戦で初めてといい、「打つ時に前に突っ込むくせを直し、ボールがよく見えている」と振り返った。
昨秋は7番だった打順が、今春から2番に上がった。「走者がいる時はつなぎに徹し、いない時は思い切り打つ。切り替えが難しく、おもしろい」。この日は苦手の左投手を含む海星の4投手全員から安打を放ち、「決勝でも左投手を打ち崩したい」と話した。
好機に着実3安打
(29日、第72回春季東海地区高校野球三重県大会準決勝 津田学園6―1菰野)
昨夏の甲子園に出場した菰野を相手に、津田学園の田北怜央選手(2年)が、先取点となる2点適時打を含む3安打3打点の活躍。佐川竜朗監督を「着実にチャンスで結果を出している」と喜ばせた。
三回の打席は、1死二、三塁で、変化球を中前に打ち返した。「いつもフルスイングを心がけている。3安打も、試合を決める適時打も公式戦初めてです」
ずっと外野手だったが、チーム事情で今春から一塁手に。守備固めのため、七回の守りから退いた。「早くファーストミットに慣れて、守備でも貢献したい」とさらなる目標を掲げる。