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能代松陽は八回一死満塁、能登が左前安打を放ってコールド勝ちを決める=2025年5月24日午後2時48分、こまち、隈部康弘撮影
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 第73回春季東北地区高校野球秋田県大会は24日、こまちスタジアムで準決勝があり、決勝は明桜と能代松陽の対戦となった。

 両校は春季東北地区大会(6月、山形県)進出が決定。ともにコロナ禍による2大会中止をはさみ、明桜は8大会連続25回目、能代松陽は8大会ぶり5回目の出場となる。

 明桜はエース泉琉偉投手が秋田南を九回途中まで4安打に抑える好投。七回、秀崎颯海選手の2点二塁打などで点差を広げた。能代松陽は七、八回に7長短打を集め、秋田西に8回コールド勝ち。完投した佐藤憂飛投手は1安打しか許さなかった。

 決勝は25日、こまちスタジアムで行われる。

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明桜4-0秋田南

秋田西0-7能代松陽(8回コールド)

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 秋田南のエース佐藤大地投手(3年)が七回を残念がった。「打者との勝負を焦って投球が単調になってしまった」。先頭からの3連続長短打を許して2点を追加され、降板した。これで春は3年続けて準決勝で明桜に敗れる結果になった。昨春も救援で投げていただけに悔しさもひとしお。「先輩たちの敵を討とうと思って臨みましたが……」と言って目を伏せた。

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 ライン際の強い打球もしっかりさばいた。能代松陽の三塁を守った利部雄士選手が再三の好守で佐藤憂飛投手をもり立てた。ともに2年で同じクラス。普段から「投手を勢いづけるような守りをしたい」と思ってやってきた。打席でも二回の先制打など2安打2打点。「初めて1ケタの背番号(5番)をもらったので、やれることは全力でやっています」と、はつらつとしている。

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