(第77回春季関東地区高校野球茨城県大会3位決定戦、水城4―6藤代)
6年ぶりの関東大会出場を決めた藤代。原動力は背番号1の斉藤駿介(3年)だ。
序盤リードした3位決定戦は、先発投手が水城打線につかまって五回途中から登板。しかし、制球が甘く、再三ピンチを招き、八回はついに同点に追いつかれてしまった。
嫌な流れの中のその裏、仲間が連打などで1死満塁の好機をつくり、打席が回ってきた。
「併殺だけはないように、絶対にくらいつくという強い思いで立ちました」
ファウルなどで7球粘った後に強振。気持ちが乗り移ったのか、打球は中前に落ちて、決勝点となった。
菊地一郎監督は「打撃の不得意な斉藤がつまりながらもよく打ってくれた。投球でも苦しいピンチの場面を何度も経験したことで成長してくれたと思う」とねぎらった。