毎年3月末を区切りとする多くの上場企業が、15日までに2024年度の決算を発表した。東海地方の各社の業績は、おおむねコロナ禍後は好調が続いた。だが、先行きの見通しを語るトップの言葉には、自信と不安が交じっていた。 トヨタ自動車の決算説明会では、「トランプ関税」の影響についての質問が相次いだ=2025年5月8日午後、東京都中央区、吉本美奈子撮影 影響が織り込めない 輸出に有利になる円安も追い風に、製造業は2025年3月期(24年度)も、好調な業績が続いた。ただ、トランプ米政権が打ち出した関税政策が影を落とす。 「大きく振れることが想定され、リスクを断定できないところが非常につらい」 豊田自動織機の伊藤浩一社長…