伊予灘の夕日を眺める乗客ら=2025年7月19日午後6時47分、愛媛県のJR予讃線、JR四国提供

 伊予灘に沈む夕日を眺めながらビールを味わえるトロッコ列車「夕焼けビールトロッコ」の運行が、今年もJR予讃線の松山―伊予長浜間(海回り)で始まった。8月9日までの運転が予定されているが、チケットはほぼ完売しているという。

 初日の19日、乗車した47人は、北伊予駅からトロッコ車両に移った。愛媛県産の食材にこだわった特製弁当が配られ、天雲正人・松山駅長が「さわやかな潮風を感じながら、走るビアホールをお楽しみください」とあいさつした後、乾杯。伊予灘沿いの区間に差し掛かると、海の向こうに夕日が眺められ、乗客らは盛んにスマホを向けていた。

 JR四国によると、1998年に通常の車両で運行を開始した「ビール列車」が起源で、2001年からトロッコ車両による運行を始め、今年で28年目。夏の風物詩として人気は定着しているが、近年は運転士不足で運行日が限られているという。

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