日米両政府の外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)が7月28日、東京都内で開かれました。共同発表文は翻訳ベースで10ページにも及びました。元海上自衛隊海将補で日米防衛協力にも携わった徳島文理大総合政策学部の高橋孝途教授(国際政治・安全保障論)は、日本を取り巻く厳しい国際環境と、日米が取り組まなければならない課題の多さが、異例の長文の背景にあると指摘します。
――共同発表文が10ページにわたったのは初めてではないでしょうか。
昨年1月の2プラス2後の発表文は6ページでした。これは日本の防衛費増額や安保関連3文書の策定など新しい動きが相次いだためで、2~3ページというのが通常です。今年は異例の長文になりました。
――なぜ、これほどの長文に…