世代を超えて愛される人気漫画「キン肉マン」の世界観が楽しめる全国初の常設展示場「キン肉マンミュージアムin沼津」が4月下旬、静岡県沼津市中心部にオープンする。人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」と「二枚看板」を得て、サブカルチャーによる街おこし路線がさらに進みそうだ。
ミュージアム制作委員会によると、キン肉マンで現在制作中の「夢の超人タッグ編」で富士山がトーナメント・マウンテンの舞台となり、そこにつながる街として沼津を選んだという。
「ラブライブ!」聖地の商店街の一角に
キン肉マンミュージアムはJR沼津駅南口から徒歩数分で、ラブライブファンの「聖地」になっている沼津仲見世商店街の空き店舗に入る。新たに殿堂が生まれることになる。
建物は2階建て。延べ床面積は840平方メートルで、1階は関連グッズの販売コーナーが設けられ、漫画や関連書籍を楽しめるフリースペースとなる。2階は45枚の複製原画や等身大フィギュア、作者の漫画ユニット「ゆでたまご」(嶋田隆司氏と中井義則氏)の歩みなどを展示し、キン肉マンを堪能できる空間になるという。
キン肉マンは1979年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載が始まった。80年代に登場したキン肉マン消しゴム(キン消し)は子どもたちの間で空前のブームとなった。現在も「週刊プレイボーイ/週プレNEWS」で連載されており、その人気は衰えていない。
「キン肉マン世代」を自称する沼津市の頼重秀一市長(55)はラブライブに続くサブカル効果に期待を寄せ、「単行本もかなり出て、消しゴムのコレクションがけっこうあった。小さいときの思い出がふつふつとよみがえる」と話した。(南島信也)