北海道電力泊原発。右から3号機、2号機、1号機。原子炉建屋のまわりでは重機による工事が行われていた=2025年3月22日午後1時3分、北海道泊村、朝日新聞社機から、角野貴之撮影

 北海道電力の斎藤晋社長は26日、原子力規制委員会の審査が大詰めとなっている泊原発(泊村)3号機について、「2027年早期に再稼働させたい」と述べた。これまでは27年夏ごろと示唆していた。

 11年から運転停止が続く1・2号機についても「30年代前半には再稼働させたい」とも述べた。斎藤氏が1・2号機の再稼働の目標時期を示すのは初めて。

 この日開いた会見で表明した。北電は最も新しく(09年運転開始)、審査が進んでいる3号機の再稼働を優先的に目指してきた。早ければ年内にも規制委の審査に「合格」する道筋が立ったことで、89年に運転を始めた1号機、91年の2号機の準備を進めることにした。

 全3基が再稼働すると見込む35年度以降、北電がつくる電気の6~7割前後を原発でまかなう、との見通しも合わせて示した。

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