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北海道電力泊原発。手前から3号機、2号機、1号機=2025年3月22日、北海道泊村、朝日新聞社機から、角野貴之撮影

 原子力規制委員会は30日、北海道電力が再稼働をめざす泊原発3号機(北海道泊村、出力91.2万キロワット)の安全対策の基本方針が新規制基準に適合すると認める審査書を決定した。北電は2027年の再稼働をめざすが、地元同意はこれからになる。運転の差し止めを命じた判決の控訴審も続いている。

 北電は新規制基準が施行された13年7月に審査を申請した。敷地内に活断層がないことの証明が難航し、審査は過去最長の約12年に及んだ。

 北電は、最大の津波の高さを15.68メートルと想定し、高さ19メートルの防潮堤を27年3月までにつくる計画だ。津波が短時間で来る場合、核燃料を運ぶ大型船が防潮堤にぶつかるおそれがあるため、約1キロ北に新たな港を設置する。

 主な審査が終わり、今後の焦…

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