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洋上風力発電の促進区域に立つ風車。この周りに新たに31基の風車が建設される予定だった=2024年11月17日午前9時26分、千葉県銚子市の屛風ケ浦沖、根岸敦生撮影
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 三菱商事が千葉県の銚子沖の洋上風力発電事業から撤退することを受け、国や県でつくる協議会が8日、千葉市内で開かれた。銚子市や県漁協などが参加し、三菱商事や国に対して責任を持って対応することを求めた。

 協議会では、三菱商事が撤退に対して謝罪した上で、理由や今後の取り組みについて説明。撤退後も漁業との共生施策や地域振興などの取り組みは継続し、銚子支店も継続するとした。また、早期の再公募実施に向けて、これまでに蓄積したデータや知見なども提供する考えを明らかにした。

 県は、これまで三菱商事が携わった取り組みを継続するため、銚子地域の「未来創造会議」の設置を提案した。三菱商事にも参加してもらい、地域の未来づくりをどのように進めていくか検討するという。

 国は審議会を開いて今回の洋上風力からの撤退の要因を検証し、制度の見直しを含めた事業の環境を整備するとした。その上で「できるだけ速やかに再公募することを目指したい」と説明した。

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