第61回京都府吹奏楽コンクール(府吹奏楽連盟、京都市、朝日新聞社主催)は8日、京都市左京区の京都コンサートホールで、高校の部Aの2日目と大学の部の演奏があった。
高校の部Aは12団体が演奏し、審査の結果、4団体が金賞を受賞。7日の結果とあわせ、洛南、京都両洋、京都共栄学園、京都精華学園、京都橘の5団体が関西大会に出場する府代表に選ばれた。
大学の部は京都橘と、府大会ではシードの龍谷が府代表となった。関西大会は、大学の部が24日に奈良県橿原市の橿原文化会館で、高校の部が9月1日に兵庫県尼崎市の市総合文化センターで開かれる。
- 【7日の結果】初日熱演 南陽、洛南など7校に金 京都府吹奏楽コン高校Aレビュー
8日の結果は次の通り。
【高校A】金賞=京都精華学園、龍谷大平安、立命館、京都橘▽銀賞=山城、京都明徳、鳥羽、洛西、京都文教▽銅賞=東山中高、西京、福知山成美
【大学】金賞=京都橘、京都産業 *龍谷はシード
2日目、各高校の演奏のレビュー
いよいよ、関西大会への出場団体が決まる2日目。京都コンサートホールには、信じる仲間と一色に紡ぐさわやかなメロディーが広がった。
この日の舞台は、山城の演奏から始まった。
自由曲は、娘の悲恋を描いた「天満月(あまみつき)の夜に浮かぶオイサの恋」。フルートやアルトサックスが、登場人物を演じるように心情を音楽で表現し、銀賞を受けた。
高校生のコンクールでは、顧問の先生や音楽監督らが指揮をとることが多い。だが、洛西の指揮台に立ったのは森山真琴さん(3年)。「学生指揮者」だ。
客席にお辞儀をした後、仲間の方を振り返る。みんなは笑顔。森山さんは指揮台の上で舞うように体を大きく動かし、左手で仲間の音楽表現をたっぷりと引き出した。
演奏を終えた後、「みんなが…