津波警報の発表から約50分後となる7月30日午前10時半ごろの神奈川県藤沢市南部。1週間前と比べ、内陸に向かう道の渋滞が目立つ=アグープ提供

 ロシアのカムチャツカ半島付近を震源とする地震が発生した7月30日、津波注意報が警報に切り替わった後、全国的に避難行動が活発化した傾向にあったことが、携帯電話の位置情報の分析から分かった。

 ソフトバンクの子会社「アグープ」が、スマートフォンの位置情報をもとに地震発生後の人の移動速度や経路などのデータを調べた。スマホのアプリでユーザーの同意を得た他社分も含めたデータで、個人が特定できないよう処理しているとしている。

 分析結果によると、江の島など海沿いに観光地がある神奈川県の藤沢・鎌倉エリアでは、津波注意報が発表された午前8時台では、1週間前と比べて人の動きに大きな変化はみられなかった。その約1時間後、注意報が警報に切り替えられると、少なくとも複数の道路で沿岸部から内陸方面への動きがみられたという。

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 避難しようと車で移動する人が多かったとみられるが、時速10キロ未満の動きが多かったことから、渋滞が発生したとみている。

 一方で海岸沿いを走る国道1…

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