太平洋沿岸に津波警報が発表された30日、政府は、猛暑の中で避難が長引いたことで、津波への警戒とともに熱中症への注意を繰り返し呼びかけた。防災に力を入れる政権に、改めて対策の加速を促す災害となった。
午前中からの警報が続いた同日午後、林芳正官房長官は会見で、熱中症対策として体育館など屋内への避難やテントの設置といった対応がとられたと説明し、「引き続き自治体と連携し、良好な避難所環境の整備に向けて取り組んでいきたい」と述べた。
林氏は、過去の観測記録から津波が高い状態が翌日まで続く見込みがあると指摘。石破茂首相も同日夕、避難所での熱中症対策を関係省庁に指示したと記者団に明かし、「こまめな水分補給をはじめ、健康の管理に十分配慮いただきながら避難を続けてください」と呼びかけた。
首相はこの日、津波注意報の…