【青森】津軽鉄道に乗ってカプセル玩具を集めよう――。利用者減で厳しい経営状況が続く津軽鉄道(五所川原市)は1月28日、鉄道ファンらの利用を促そうと、オリジナルのカプセル玩具を発売した。アクリルキーホルダーなど計18種類で、津軽五所川原駅と津軽中里駅で買える。
両駅共通で買えるのはアクリルキーホルダー全6種。現役の名物車両や行き先表示板、観光用ストーブ列車で使われる石炭ストーブ、石炭バケツのカラー写真をかたどっている。
津軽五所川原駅では「津軽を旅する」(全6種)、津軽中里駅では「津軽の四季」(同)と銘打ったアクリルキーホルダー&マスコットも買える。前者は津軽三味線や立佞武多(たちねぷた)などの名物、後者は桜や雪かきなどの風物と、津軽鉄道PRキャラクター「つてっちー」を絡ませたデザインだ。
3シリーズとも、お楽しみのシークレット1種が含まれる。各500円(税込み)。両駅の待合室に専用の販売機器が設置されている。
津軽鉄道の乗車人員は1974年度の約256万6千人をピークに減少し、2023年度は約22万5千人。累積赤字は同年度末時点で約4千万円になる。
県が弘南鉄道など県内企業向けカプセル玩具を手掛けるアサヒ印刷(弘前市)を紹介し、津軽鉄道でも実現した。「手頃な価格で観光記念になる」(県)として、企画したという。問い合わせは津軽鉄道(0173・34・2148)へ。